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ドライフラワーTips
夏のドライフラワー管理お花の管理
ジメジメの夏をどう乗り越える?
梅雨入りから秋までののジメジメの季節。
ドライフラワーの管理には頭を悩ませる方も多いことと思います。
今回は夏場のドライフラワーの管理方法についてご案内します。
ドライフラワーと水分
水分は大敵!
ドライフラワーに水分(湿気)は大敵です!
綺麗に仕上がったドライフラワーの色を保つには、できるだけ乾燥状態に置いておくことが大切なんです。
ドライフラワーの中は酵素というものがあるんですが、この酵素は水分を使って植物の色を褐色に変えてしまうんです。
なので、ドライフラワーの色の変化を防ぐためには、ドライフラワー内の酵素に水分を与えないようにする…つまりドライフラワーをなるべく乾燥した状態に保つということがとても重要になります。
「酵素」って、理科の授業で習ったような気がしますよね!
ちなみにここでは少ししか触れませんが、他にも光による褪色(たいしょく。色あせること)もあります。こちらには水分ではなく、酸素と光が必要になります。
理想の湿度
より長くドライフラワーの色を保つには、湿度は低ければ低い方が良いのですが、実際に作業するお部屋(アトリエなど)の湿度を1ケタなどに保つのはかなり難しいと思います。
私の経験上、工房の湿度が35%を超えると褪色のスピードが速くなってきます。
湿度が上がるとニオイも出てきます。。菌が繁殖しやすくなっているのですね。
「褪色が速くなる」とは言え、じわじわと変わるので色が変わっていることに気が付きにくいです。でも、毎日確実に変わっていってるんですよ。
ちなみに同じ湿度でも気温によって空気に含むことができる水分の量は変わります。
気温24度前後・湿度30%前後くらいを保っている私の工房のドライフラワーは1年経ってもほぼ変わらない色を保持してくれています。
まずはご自身の保管場所や作業場所の温度・湿度がどうなっているのかを知ることが第一です。
ドライフラワーの管理
低い湿度を保つ
温湿度計を見てみるとわかるんですが、梅雨時や夏場には湿度は80〜90%にまで上がってしまうんです。
部屋の気温・湿度を保つのはかなり大変ですね。
少量のドライフラワーの管理
ということで、まずは「部屋全体」ではなくドライフラワーだけでも乾燥状態を保つ方法をご紹介します。
それは、衣装ケースや大きめのタッパーなどにドライフラワーと乾燥剤を入れておく方法です。
衣装ケースやタッパーはなるべくしっかりと蓋が閉まるものを選びます。
こういった乾燥剤や、ホームセンターなどにも売られているシリカゲルでもいいですね。
ちなみに、乾燥剤が強力すぎてあまりに湿度が低くなってしまうとドライフラワーがボロボロ壊れやすくなるので注意が必要です!
できれば衣装ケースやタッパーにも湿度計を入れておくといいですね。
部屋全体の湿度を下げる方法
それでは、ドライフラワーをたくさんお持ちの場合にお部屋全体の湿度を下げる方法についてです。
これはズバリ強力な除湿機を使う!ですね。
ということで、いざ除湿機を探すことになるんですが、業務用は高価で工事が必要なものが多いです。
そこで、私は家庭用でなるべく除湿能力の高いものを探して使っています。
まず、除湿方式にはコンプレッサー式とゼオライト(デシカント)式、その両方の方式を組み合わせたハイブリッド式があります。
コンプレッサー式は空気を冷やして水分を取る方法、ゼオライト式は乾燥剤(ゼオライト)で水分を除去し、その水分はヒーターを使って集めます。
除湿機を使うのは主に夏場のムシムシした時期なので、室温を上げてしまうゼオライト式はオススメできません。
また、夏場はコンプレッサー式、冬場はゼオライト式と切り替えることができるハイブリッド式は大きくてお値段が高いことが多いです。
あくまで私の感想ですが、ハイブリッド式はパワーが控えめで自分が求めているほど強力なものはあまりありません。
ということで、夏のドライフラワー管理にはコンプレッサー式を選ぶと良いかと思います。
オススメの除湿機についてはこちらの記事を参照してくださいね。