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色褪せやすい「黄色」を補う方法ドライフラワー作り

色褪せやすい「黄色」を補う方法

黄色いお花は色褪せやすい!

ドライフラワーの中でも特に色褪せやすいのが「黄色」のお花。
黄色は光+酸素による「光褪色」が起こりやすく、たった1ヶ月ほどですっかり色が抜けて白っぽくなってしまうことも多いんです。

色とりどりの作品をつくっても、黄色だけが抜けてしまうとちょっと残念に思うこともあるでしょう。

今回はそんな「黄色」を人工的に補って長持ちさせる方法を解説します。

染色して黄色を補う

色のついた水をお花に吸わせることでお花を着色する「染色液」というものが存在します。

今回はその「染色液」を使って、自然の色を損なわないよう、補う程度に色を入れていきます。

使用する染色液


今回使用する染色液はこちら

こちらの液に生花の状態で12時間ほど挿しておくだけでお花の染色ができるんです。


実際にやってみよう


今回は色褪せやすい黄色いスプレーバラを使ってみます。
液の量は茎の先が浸かる程度で大丈夫です。


染色前

染色前


12時間後

染色後


液を吸ったお花は若干黄色が濃くなったような気がしませんか?
それでも大きく変化しているようには見えませんね。

この状態で乾燥をさせていきます。
今回はバラに最適な「ヒーター乾燥」で乾かしました。


乾燥後はこのような感じです。
染色していないものと比べてもお花には大きな差は見られず、不自然な感じもしないかと思います。
どちらも、もとの色よりも少し濃いオレンジがかった色味になりましたね。

お花よりむしろ葉っぱの方が色の差が大きいですね。

2ヶ月後

それではこの後の色褪せ方はどうでしょうか。

染色しても結局色が抜けてしまうのでは意味がありません。

染色していないものと染色しているものをよく光の当たる窓辺に置いて比較してみました。


2ヶ月後の姿はこのようになっています。

2ヶ月後


染色していない方はほとんど色が抜けて淡いクリーム色になっています。

染色している方はまだしっかりと色が残っており、「黄色のバラ」と言えそうですね!

ただ、葉っぱは緑色がすっかり抜けて黄色く見えるので、葉っぱを使ったアレンジをするのは難しそうです。


場面によって使い分けよう


黄色は人気の高い色ですので、お客様から「イエロー系で!」とリクエストされることも多いでしょう。
そんな時、バラのような主役級のお花の色がすぐに抜けてしまうと残念です。
そんな時はこんな方法もあることをぜひ思い出してくださいね!

ちなみに私個人としては、色の抜けたお花もアンティークな風合いで大好きです!
染色したお花を使うかどうかは一緒に使っている他のお花が色褪せやすいかどうかで判断すると良いですよ。

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